一茶一菓

日本茶インストラクター&フードコーディネーターとして「食生活でこころとからだを元気にしたい」という思いから活動しています。

祇園祭2015 お茶にゆかりのある鉾 ~菊水鉾の茶席~

菊水鉾は、お茶とゆかりがあり、
町内には、「菊水の井跡」や「武野紹鴎邸跡」(千利休が師事した茶人)の史跡があります。
鉾名は、菊水井戸にちなんで付けられました。



会所では、7/ 13164日間、日替わりで表千家裏千家遠州流によるお茶会が開催されています。
13,14日が裏千家、15日が遠州家、16日が表千家となっています。
お菓子は
亀廣永の「したたり」で、お皿は持ち帰ることができます。
そのデザインが毎年変わるので、それも楽しみのひとつとなっています。


ミニチュアの菊水鉾はお飾りだと思っていたら・・水差になっていてびっくりしました。
特注でつくられており、裏千家の初日だけのご使用だそうです。...
素晴らしいものを見せていただきました。

お菓子は、亀廣永(かめひろなが)の「したたり」。
菊水鉾の茶席で使われるお菓子として知られています。
夏の冷菓、金玉糖(きんぎょくとう)を参考にしたもので、
寒天に粗目(ざらめ)、水飴(みずあめ)のほか、黒砂糖を加えて煮詰め、
棹に流して固めたお菓子です。
銘は鉾の伝説で、菊からしたたるつゆを飲み長寿を保ったといわれる菊慈童にちなんでいます。


ご神体の菊慈童さんにはお茶とこのしたたりなどが備えられています。
御神体の前にお茶が備えられており、会所でお茶をいただくということは、
本来はこのお供えのお下がりをいただくことから来ています。