一茶一菓

日本茶インストラクター&フードコーディネーターとして「食生活でこころとからだを元気にしたい」という思いから活動しています。

7/10 お茶の淹れ方研修会 in 宇治茶道場 匠の館 その3

ってことで、実験です。

8人でグループを組み、いろいろな淹れ方をして、

味がどう変わるのかを実験しました。

①茶量の変化

 湯量200cc、湯温 70℃、浸出時間 60秒

 そして、茶量(お茶の葉の量)を、

 2g、4g、6g、8g、10g、12g、14g の7種用意します。

 同じ条件で、茶葉の量によって、どう味が変化するかを見ます。

 1人が時計をはかり、7人がそれぞれ急須とお湯を持って、

 いっせいにお湯を入れて60秒抽出します。

 茶量順に並べて、みんなで試飲~。

 4gから6gになるところで、味が急に変わるのがわかります。

 一番おいしいと思うのが、好みにもよりますが、6g~10gあたり。

②湯温の変化 

湯量200cc、茶量 8g、浸出時間 60秒

 そして、湯温を 30℃、40℃、50℃、60℃、70℃、80℃、90℃ の7種用意します。

 同じ条件で、お湯の温度によって、どう味が変化するかを見ます。

 温度を調節するのがほんと大変でした

 同様に抽出して、みんなで試飲~。

 60℃~70℃の差が大きく変わるなと思いました。

 30℃でも意外に味は出ました。甘い・・が薄い。

 80℃以上でやはり渋くなりました。

 ってことで、一番おいしいと感じるのが、70~80℃あたり。

③浸出時間の変化

 湯量200cc、茶量 8g、湯温 70℃

 そして、浸出時間を 15秒、30秒、45秒、60秒、75秒、90秒、105秒 。

 同じ条件で、浸出時間によって、味がどう変わるかを見ます。

 同様に抽出して、みんなで試飲~。

 45秒~60秒で味が変わるのがわかります。

 45秒はやややわらかい味、60秒ではしっかりした味をしています。

 抽出後の葉を見てもわかります。60秒だと葉もしっかりと開いています。

 ってことで、一番おいしいと感じるのが、45~60秒あたり。

という実験をしまして・・お茶のおいしい淹れ方の基準が、

どうしてあるのかということを、改めて理解することができました。

こういうのって、人数集まらないとできないから、本当に勉強になりますね。

めっちゃ楽しかった

実験に使用したお茶は、

和束のかぶせ茶 100g 1000円 (荒茶 キロ4000円)

匠の館 煎茶  100g 1500円

あー・・結構もったいないw

 

<おいしい煎茶の淹れ方 まとめ> 

湯量200cc、茶葉8g、湯温 70℃、浸出時間 60秒  

ぜひこれで、じっくりと淹れてみてくださいね