一茶一菓

日本茶インストラクター&フードコーディネーターとして「食生活でこころとからだを元気にしたい」という思いから活動しています。

吉田山大茶会

映画の後、コンビニでおにぎりなどを買って、バスに乗り込みました。

栄養機能食品をとりあえずバスの中でこそっと食べて、腹持ちにして(笑)

会場をあとにしたのが、12時半だったから、

とにかくいそがねばーと。

吉田神社の参道は、以前来たときは節分の日で屋台が一杯並んでいたので、あまりに何もなくてびっくり。

その後来たときも、裏から茂庵というカフェにいっただけだしなぁ。

途中、たしかうどん屋さんがあったと思っていたのに、

あれも屋台のひとつだったのね。

会場につくと、お茶の店が点々と。

とりあえず目先にあるものからいってしまいました。

まずは宮崎の釜炒り茶。

水も宮崎から持ってきたそうで・・。

葉も頂きました。ちょっと苦かったかな。

それから中国茶

「留香茶芸という中華茶芸界で唯一の流派、お茶と芸術の融合を茶芸で表演」を見てきました。

中国茶も奥が深いです。

淹れ方が独特でおもしろい。

急須のふたを、湯飲みの上に乗せて、上から湯を注いで、

湯飲みにお湯が流れていって、あたためるとか、

一煎目を淹れたあと、湯飲みを集めて、それを洗うんだけど、

それもまた変わっていて、湯飲みを二つ合わせて、卵形にして、ひとつの湯飲みに入れて転がす。

6つの湯飲みを使って、両手でやるんですね~。

それを各3回して、公平に全部の湯飲みを洗います。

・・って言葉で書いてもなんのこっちゃって感じですよねぇ。

ここで2煎頂きましたw

飲んだ後に、湯飲みについた香りを楽しむっていうのもいいですね!

その後も、中国茶やら、川根の国産紅茶、台湾茶3種(東方美人がやはりおいしいかな。)、あと高知の釜炒り茶、高知のりぐり山茶(とても涼やかな味でした!スーッと風が抜けるような)、トルコのチャイ、あと日本の古代菓子を再現したものも頂きました!

古代菓子は、奈良飛鳥時代に、米の粉などを使った菓子が唐から伝わったもので、白檀、胡椒、肉桂、桂枝、薄荷、甘草、丁子を入れて再現したのだそう。「飛鳥香」という名は、適当につけたなまえだそうですがw

結構硬いです。でも香辛料が効いていて、素朴な味。

白檀が入っているって言うのがすごいですよねー。

チャイ=ミルクティと思っていたのですが、

チャイは紅茶なんですね。

インドのチャイは香辛料が入っていて、トルコのチャイは、ほとんど普通の紅茶。砂糖を入れてほっこり。おいしかったー。

韓国茶は、特に興味があって、

抹茶のお手前も見れるので、2種参加してきました。

ひとつは、閑珠流茶禮。

チャングムに出てくるような、派手やかなチマチョゴリで、

片膝たててやっていました。

袱紗を使うんだけど、これもショッキングピンクで柄が入っていてかわいい。

袱紗をさばくときに、左脇に持っていてピッと見せるしぐさが素敵です。

お手前は、裏千家に少し似ていました。

茶杓がまたかわいい。木製のおたまみたいなw

頂く時の作法は、

日本では菓子が先で抹茶があとだけど、

韓国では、抹茶を先に頂いて、お菓子を食べるんだって。

抹茶茶碗は、両手で包むように持ち、どこが正面とかもないのでそのまま飲みます。

指先で飲んだところをぬぐうのは一緒。

だけど、おもしろいのは、お盆に茶巾が乗っていて、指をその茶巾で拭くんだって。

お菓子はヨモギ餅につぶあんが周りにまぶしてあるもので、手でいただきます。その時も茶巾で手を拭きます。

最後に、茶碗に白湯をいれてもらい、少しまわしていただきます。

もうひとつのは、韓国茶道協会ので、

こちらはチマチョゴリは少し落ち着いた雰囲気です。

そして、袱紗は使わず。

日本のように煎茶道、抹茶道というように分けておらず、どちらもまとめた流派なんだって。

最初に煎茶のお手前。

湯冷ましして入れるのは同じです。

ただ、飲めるのは代表1人だけ^^;

どんな色?どんな味?とめっちゃ気になってしまいました・・。

お菓子も煎茶用のもので、うらやましー。

そして抹茶のお手前。

煎茶同様に、代表がまず飲みます。

(茶碗がめちゃ大きいです)

煎茶も同様だったんだけど、

袱紗のかわりに、茶巾が山積み(5つほど)。

釜のふたを取る用、なつめ(形は壷っぽいのでなんていうのか・・)を拭く用、茶碗を拭く用。茶杓を拭く用・・とそれぞれで分けて使います。

で、使ったら横に積み重ねていくの。

やはり抹茶を頂いて、こちらでは白湯を入れないので、

一口だけ置いておくとのことでしたが、飲んじゃった^^;

お菓子を頂いて、最後に飲んで、懐紙で飲み口を拭き、懐紙は持ち帰るんだって。

もちろん茶巾も置いてあり、手を拭くのに使います。

こちらで使われている茶碗は、韓国伝統の茶碗で、なんと400年も前のものだとか・・。

形も美しいー。

私好みの茶碗でした。

最後の回だったというのもあり、ゆっくりしていいよーといわれ、

昔宮中の王子や王妃が使っていたという茶碗も見せて頂きました。

王子のは龍の絵で爪が3つ。王様のは爪が5つあるものを使うんだとか。

王妃のは魚の絵が描かれていました。

そして、聞きそびれた煎茶のことも聞いてみたら、

なんと、特別に3名分だけ淹れてくれました!

茶葉も見せてもらいましたが、緑色。

蒸さずに炒っているのに緑なのねー。

抽出した茶は、透明感のある黄色がかった宇治茶っぽい色をしていました。

(質問した時には緑のお茶といっていたんだけどねぇ・・)

味は、甘い!

全然渋みがない。

正直、釜炒り茶も中国茶も、それほど好きではない私。

これだけ飲んどいて(笑)

それは渋みがあるからなんですよね。

どうも舌に残る感じが好きではなくて。

煎茶の渋みとはまた違う。

そういうのがまったくなくて、とても飲みやすい。

いやぁ、飲めてよかった。

もうひとつ、韓国の釜炒り茶体験1000円というのがあって、

それは最後に茶殻でパスタもあったらしいけど、

釜炒り茶だし、高いしやめちゃったー。

でも、抹茶でお手前が見れたのがほんとよかった!

たぶん・・15杯くらい頂いたかも~。

とっても満喫しました[m:50]