一茶一菓

日本茶インストラクター&フードコーディネーターとして「食生活でこころとからだを元気にしたい」という思いから活動しています。

夏越しの祓と水無月

大祓とは、半年間の罪穢れを祓う行事で、
6月30日と12月31日に各神社で行われますが、6月30日に行われるものは「夏越祓(なごしのはらえ)」と呼ばれ、
半年間の罪穢れを人形(ひとがた)に託し、人形を川に流したり、焼いたりして祓い清める神事や、
蘇民将来(そみんしょうらい)の故事にちなんで茅萱で作られた茅の輪をくぐる茅の輪神事などが行われます。

あちこちでされていますが、その一つをご紹介します。

上賀茂神社 (2007.6.30撮影)】
6/30には、午前10時より、神職らが茅の輪をくぐり、橋殿にて祓を行い、
半年間の罪穢れを祓い清める水無月大祓式(みなづきのおおはらえしき)を行った後、引き続き本殿にて祭典が行われます。
午後8時からは、境内を流れる「楢(なら)の小川」に氏子崇敬者から持ち寄られた人形を投じる夏越祓式が行われます。
篝火の炎が川面に揺らぐ中、人形を流す幻想的な光景は百人一首にも詠まれるほど風情と伝統のある祭事です。

風そよぐ ならの小川の夕暮れは
 みそぎぞ夏のしるしなりける
  ~藤原家隆

くぐり方もいろいろあります。

かがり火やゴマ木に火が入り雅楽の音に乗って、奉納された人形や車形が神官さんの手で流されます。
とても幻想的ですので、一度はぜひ見に行ってみてください!



そして、京都では、「水無月」を食べて、夏を健康に過ごすようにと祈りをこめるしきたりがあります。
水無月とは六月のことで、旧暦6月1日は氷室の節句とも言います。


王朝時代の宮中では、氷室(京都北部郊外)の氷を食べる習わしがありましたが、
当時庶民にとって氷は大変貴重なものでした。
そこで、氷片をかたどった三角形の和菓子が作られるようになりました。
これが「水無月」です。
この三角形は暑気払いの氷のかけらを表し、上に乗っている小豆は悪魔祓いを意味しています。


今年は鶴屋吉信さんの水無月を購入しました[#IMAGE|S12#]
実は・・小さいころからこの水無月だけは苦手な和菓子です。
外郎粒あんも苦手だから(笑) まー、好き好んでは食べないですよねぇ。


学生の時に茶道部だったのですが、毎年6月はお菓子が水無月でした。
嫌でも食べなきゃいけないという・・それでしばらく食べなかったんですが。
お茶会でも出るから、結局ここ数年、毎年食べています。
最近は黒糖とか、抹茶とかもありますね。
茅の輪くぐりにいく時間がないこともあって、せめてもの厄除けとしてはいいかな。

じゃ、違うお店のも買ってみようと思って、久しぶりに自ら買ってみました。
鶴屋吉信さんの和菓子が一番好きなこともあって、抵抗なく食べれました[#IMAGE|S16#]
よし、これで苦手克服かなww